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ローレンシャンスクールの南山小学校受験対策

ローレンシャンスクールの知恵と経験を、現場からの生の声と共にお伝えしていきます。
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南山中学・高校校長 西先生の思い出  続編
ブログ:南山中学・高校校長 西先生の思い出

19日に行われました南山小学校学校説明会に参加させて頂き、改めて物事へ
の考え方の根幹となる規範を、南山女子部時代に教え、育てて頂いた事を痛感
いたしました。

先日の南山小学校での西校長先生のお話を聞かれたスクールのご父兄から、
「西先生のお人柄に触れるとても素晴しいお話しでした。」というコメントも伺い、
改めて女子部時代のことを思い出すことが多くあり、南山女子部時代のあれこ
れも、ブログで書かせていただきたいと思います。

今後は、南山小学校説明会・体験授業などの受験に直結する内容につきまして
は、新たなメルマガのタイトルを設置し、ご案内させて頂きたく存じます。

この度のようなわたくしのあれこれ話は、引き続き、これまでご登録頂きました
メールマガジンにてお読みいただけます。

多くの方のご愛読を心より感謝申し上げます。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


「先日の南山小学校での西校長先生のお話は、涙有り、笑いあり、感動有りのと
ても素晴しいお話でした。」

南山小学校で在校生向けに行われた講演会および進路説明会のようすを、スク
ールの保護者の方がお話しくださいました。

西先生は、わたくしが南山女子部に在籍のころには大変お世話になった先生です。

中学の頃より、宗教や倫理を教えて頂きましたが、特に思い出深いのは、高校3年
生の時の事です。

高校3年生になると、大学入試に直接関係ない教科の授業は活気がなかったり
するものですが、西先生の授業はいつもみな元気満々でした。西先生も、大学入
試を控え、ナーバスになっている生徒達の気持ちを察して、明るく楽しい授業
を、いつもしてくださいました。わたくしたちは、つかの間、差し迫る入試の
ことなど忘れて、各国の哲学者や過去の偉人たちの倫理観に思いをめぐらす
時間をいただけたのは、本当にありがたいことであったと思います。

また、西先生は、授業のすばらしさは勿論のこと、その人気は当所も抜群で、
高校3年生の私たちが、まるで小学生のように「せんせい、せんせい」と、
廊下で前から後ろから、いたずらをしたり、腕や肩にぶらさがるようにする
などして、いつも西先生は、さながら生徒にかこまれたジャングルジムのよ
うでした。

女子部の旧校舎の教室には、横に黒板がついていて、わたしの在籍していた
S3Aクラスの黒板には、ときどき?お絵かきが書いてありました。笑 ドラ
えもんなど、入試の勉強の合い間に、だれかが書いたのでしょう。そのドラえ
もんには、吹き出しがついていて、その吹き出しの中の言葉が、有名な漢詩だ
ったりしたのを、今でも覚えています。

その落書きをみつけた西先生が、「あのドラえもんを書いたのはだれだ?」と、
大きな声でおっしゃいます。小さくなって、犯人の生徒が手を挙げると、「う
まくかけてるなー。」などというやりとりもありました。もちろん、最後には、
ちゃんと消しときなさい。とおっしゃるのですが、
本当に、西先生と生徒とのやりとりは、いつも愛情に満ちていました。

副校長をしていらっしゃる野呂先生は、国語の先生で、当時からロマンス
グレーのダンディーな先生でした。

わたくしは、野呂先生の授業が本当に大好きで、毎回手刷りのプリントの隅っ
こに、野呂先生のオリジナルのキャラクターがはいっているのですが、先生の
手刷りの文学作品の解説プリントは今でも大切にとってあり、ローレンシャン
スクールの生徒達への推薦図書を選ぶ際に、参考にさせていただいております。

一昨年の同窓会では、野呂先生と、夏目漱石の作品について、小学生と高校生
のころ読んだときの感覚、また、大人になった今読み返してみる感覚の違いな
ど、生意気風をふかせて、先生と談議させて頂く機会を頂いたのは、とても感
慨深く嬉しかったです。

その時の嬉しさもあって、スクールの生徒には、少々難しくても、骨のある文学作品を小学生のうちから読むように勧め、そのための「文学作品に親しむ」という特別なプログラムも夏休みには用意しております。こうした現在の一つ一つの取組みにも、南山で教えて頂き、経験させて頂いたことがベースになっていることに気がつき、本当に教育の大切さを実感し、感謝の思いでいっぱいです。

現在教頭先生をされていらっしゃる長瀬先生は、わたしが中学一年生のときに、新任の数学の先生として女子部にこられ、お世話になりました。

書ききれないほどの、沢山の思い出がありますが、先日お目にかかったときに、女子部の来賓用の記名の欄に書いたわたくしの字をみて、「字がかわっていないなぁ」とおっしゃってくださったのを、とても嬉しく感じました。

その他にも、女子部には、本当に個性溢れる魅力的な先生が沢山いらっしゃいました。

書き出せば、お世話になったすべての先生方になってしまいますので、今回は、もう一方だけ書かせていただきます。

中学2年のときの担任でもあり、世界史を教えてくださった矢谷先生です。

矢谷先生の授業は独特で、とてもダイナミックでした。

授業の最初に、「はい、では、今日は○○ページから。質問ある人?」とおっしゃって、
誰からも質問の手があがらないと、「じゃあ、ここは全部わかったということだな。では、次のページ。」となります。

けれども、大抵そうしてくるのは特待生の同級生などでしたが、ちゃんと予習をして、質問をすると、そこからは、目の前に巨大なスクリーンが現れ、映画でもみるような、本当にダイナミックで、知識だけではなく、真に歴史を愛する人ならではの熱のこもった授業が展開されます。

生徒が優秀であることを前提とした授業であること、また、疑問や興味をもったことには、深く広く教授してくださる力のある先生方がいらっしゃったことに改めて気付かされます。

数年前、フランスのソルボンヌ大学でフランス文学の博士課程にいた同級生を訪ねてパリに行った際に、夕食を終えて、パリの夜道をそぞろ歩きながら、矢谷先生にしていただいた、フランス革命の授業を二人で思い出しておりました。そのとき先生が歌って下さった、年号などを覚える為のへんな替え歌を二人で口ずさみ、20年後に、パリでこの歌一緒に歌うことになるなんて、あのころ思いもしなかったねと大笑いしたあと、自分達がうけた教育の質の高さを思い、感謝の思いで、二人、言葉を失いました。

いつも、スイスの民族衣装に身を包んでいらし、数年前にお亡くなりになられた音楽の橋倉先生の話は、また、回を改めて書かせていただきたいと思います。

こうして、改めて書いてみると、本当に南山で受けた教育のかけがえのなさを痛感いたします。

南山小学校と、南山女子部は、同じ学校ではありませんが、きっと、同じ南山学園の学校として、通じるものも多くあるのではないかと思います。

とくに、南山女子部を将来の進学先に希望される方におかれましては、何らかの参考にしていただけましたら幸いです。

 


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by iq-kids | 2010-07-05 06:01
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